最近の「米価高騰」との報道は一面的過ぎるのではないかと感じています。昨年秋の農協概算金は60キロ当たり19000円台となり、前年を6000円ほど上回っています。民間業者の買取価格は更に高く2万数千円とも言われています。

そして、一般スーパー等での小売価格はこの1年で2倍になったとも言われており、作り手と食べ手にとって、お米の価格が高くなったことは事実であります。しかしながら、農家の心情としてはようやく30年ほど前の価格に戻った、という感じ方もあります。昨年と比較して高いということを踏まえつつも、持続可能な日本のお米のためにも多面的な冷静な分析をしていきたいと思います。

日々考える 中島源陽