7月18日、鳴子町鬼首地区で町制施行50周年を記念しての「鬼首神楽大会」が開催されました。午後1時から午後4時30分までの、3時間30分の熱演でした。源氏と平家の物語全4幕の長編でしたが、まったく長いとは感じない、むしろあっという間の出来事のように見入っていました。
戦乱の世にあっても、人情を忘れないその結末は、現代社会に対して鋭く切り込んできたように思えました。正に、人の心を打つものは、どんな長い時をも越えるのだということを感じた3時間30分でした。
さらに、私が目を見張ったのは、地元のおばあさん方がおひねり(ご祝儀)をもってステージ前に進み出て、ごく自然にステージの端におひねりを置いてくる光景です。一人や二人ではなく、何十人もの方々でした。そして、おひねりを置いてから、振り向いて、自分の席に戻ろうとしている時の笑顔がとても印象的でした。
私はこの「おひねり」こそが地域文化の象徴であり、この文化を楽しめる風土こそが、この乾ききった現代社会に潤いを与えてくれるものと思いました。この演じ手と支える人の関係は、社会の中で人は一人で生きているのではないということを雄弁に物語っているのではないでしょうか。正に「感謝の社会」を満喫した一日となりました。
