「日本の財政を考える」という財務省発行のパンフレットがあります。私はこのパンフレットを手にして、内容を見て、二つの不思議を感じました。
 一つ目は、パンフレットの紙の厚さです。6ページだけのパンフレットなのに、とても厚い紙を使っています。「紙の厚さによって、紙の値段なんて、そう対して違わないのよ」と言われそうでありますが、私が問いたいのは「財政を立て直したいという姿勢」であります。これでは、「財政を考えましょう」と呼びかけながら、「自分たち財務省だけは関係ないのよ」と言わんばかりで、まったく危機感を感じることはできません。普通に考えれば、気付きそうな気がするのです。これでは、昨年作ったパンフレットと同じ厚さにしないと予算が余って、来年予算を削減されるのを意図的に避けようといているとしか思えません。まずは、財務省自身が危機感を示すことが必要ではないでしょうか。
 そして、二つ目は内容の問題です。殆どが、日本の財政が世界的にも厳しい現状にあることを示しているのです。それはそれで良いとしても、しかし、「では、どうして解決に向かっていくのか」という現在の政府の姿勢については、殆ど触れられていないのはどうしたことでしょう。これでは、政府と国民の関係からして、フェアではないと思うのです。政府としては、「こう考え、このような道筋で進めていこうと考えています」という方針をしっかり示すことが第一と考えます。「一緒に考えていきましょう。」と呼びかける思いがあるのなら、そのことを踏まえた内容になるのが自然と思います。是非、当たり前の思考で、共に日本の財政を考えていきたいものです。

宮城県議会議員 中島源陽(もとはる)
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