私の住む宮城県では、この10年来「日本一の福祉先進県づくり」を大きな県政の柱にしています。福祉の環境をより良くしていくことは誰もが賛成で、誰も反対するひ人はいないと思うのですが、ただ、私が気になっているのは、「日本一」と「福祉先進」という概念なのです。
 そもそも「福祉」という世界に「日本一」とか、「福祉先進」ということがあるのでしょうか。あるとするならば、何を持ってそのことを客観的に評価することができるのでしょうか。私にとっての大いなる不思議の世界であります。
 さて、本県では「日本一の福祉先進県づくり」の一つとして、大型の知的障害者入所施設を解体することを宣言しているところでありますが、一方で、今日訪れた福祉施設の理事長さんは「グループホームはいいが、数が増えれば色々な問題がでてくることが予想される。しかし、県としてのフォローはとても少ないのが現状だ。地域や施設の努力にだけ期待されても無理がある。」と話していました。
 その話を聞いて、私はスローガンと現実の乖離を見たような思いがしましたし、「日本一」とか「先進」といった比較論的な視点ではなく、「選択肢の多い福祉社会」というような視点に切り替えてはどうかと強く感じました。この思いの一端を是非9月県議会予算特別委員会の質疑に生かしていきたいと思います。

宮城県議会議員 中島源陽(もとはる)
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