「スラグ」を知っていますか?私も今回兵庫県の兵庫県下水道公社・兵庫西スラッジ事業所を訪れて、初めてその現物を目にしました。スラグは下水道汚泥を脱水・乾燥し、溶融炉で溶かしたものを水冷することで生成されるもので、下水道汚泥の処理方法の一つであります。
 普段、下水道の恩恵に預かっていても、流れていった先がどうなっているのかということには、あまり思いが向かないのかもしれませんが、今後も下水道普及率が上がっていけば、そこから発生する汚泥の量もどんどん増えることになります。そして、焼却または溶融しなければ、そのまま産業廃棄物として産業廃棄物処分場に埋め立てられることになります。
 今回視察した「下水道汚泥の溶融炉処理施設」によると、処理前汚泥の約500分の1の質量に減量化することができるそうであります。特に今回私が注目したのは、そのスラグを道路舗装のアスファルトに混ぜて再利用しているということでした。県の発注仕様の中にも、スラグ使用率5%を規定して、その再利用を義務付けているそうで、県としての再利用に対する強い意志を感じてきました。結局のところどんなに減量化しても、固形化しても、再利用する循環を確立しない限り、廃棄の循環に回ってしまうのです。
 これからの社会においては、「リサイクルから生み出されたものを積極的に使う」という意識と、リサイクル品を使うことでむしろ経済的に優位性を持てるような創意工夫が求められていると強く感じてきました。

宮城県議会議員 中島源陽(もとはる)
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