先日、あるタクシーに乗ったときに、歩道脇から道路の中央側に方向を変えようとして、運転手さんが突然「早くよけろよ!」と前を走っていたタクシーに向かって独り言を言っていました。多分、お客である私には聞こえないような小さな声のつもりであったと思うのですが、しっかり聞こえていました。私は「えっ、おっかないタクシーに乗ってしまったな!」と思ってしまいました。
 それから、しばらく走ると、突然和やかな声で、何やら話しかけてくれるのですが、どうも先ほどの「早くよけろよ!」が耳から離れなくて、「何とか早く着かないかな!」とばかり思っていました。やはり、タクシーの場合は自分以外が全てライバルなのかも知れませんが、ライバルもまた大切にする優しい心があってもいいのではないでしょうか。

宮城県議会議員 中島源陽